メガネ一体型骨導補聴器と次世代VR聴覚リハビリテーション

MASAOMI MOTEGI 茂木　雅臣

公開日時

2025/03/03 - PM22:54

更新日時

2025/03/03 - PM22:59

スライド概要

テーマ：補聴器の新しい価値を創造する
1. 補聴器を“老人の証”から“生活をアップデートするツール”へ変革する。
2. 「使わない理由」を一つひとつ解消し、社会実装へつなげる。
3. VR/AR技術を活用し、新しい聴覚リハビリ手法を確立し、常用率を高める。

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補聴器で世界をる ChatENT メガネ一体型骨導補聴器と次世代VR聴覚リハビリ課題︓超⾼齢化社会でも補聴器は普及していない - ⽇本国内、推定600万⼈以上が、会話に補聴器を要する中等度以上の難聴 16％程度 - 補聴器を必要としていても、所持しているのはわずか VR/ARによる聴覚リハビリテーション 1.没⼊感: 現実世界に近い仮想環境を再現し、その世界に没⼊することで、病院にいなくても訓練をより効果的に⾏うことが可能。実際の対話や⽣活場⾯における⾳の認知や処理能⼒が向上し、現実の⾳環境でのコミュニケーションにも⾃信が持てるようになる。 2.遠隔トレーニング: 通院が難しい場合でも、⾃宅で⼿軽に訓練が可能。 3. 現実的なシナリオ再現: ⽇常のシチュエーション、例えばカフェの喧騒、反響⾳のする会議室、屋外環境の条件下など、現実に近い⾳環境を再現。雑⾳下での会話は2Dの映像やスピーカーでは再現しにくい。補聴器普及の「壁」 - “⽼⼈の証”というイメージや、⼼理的抵抗 4. 個別化されたトレーニング: 各患者の聴覚障害のタイプや程度、年齢、ライフスタイルに合わせパーソナライズされたプログラムを提供する。これにより、個々のニーズに最適化された聴覚訓練が可能。 - 実際に使ってみても、「騒⾳ばかりで⾔葉が聞き取れない」など、すぐには効果を感じにくいこと 5. 認知機能の改善プログラムとのシナジー: 注意⼒やマルチタスクなどの認知機能を向上させる訓練にも応⽤可能。聴覚だけでなく、全般的な認知機能の向上が期待できる。 - 医療・リハビリの敷居の⾼さ（受診や医師や⾔語聴覚⼠による頻回の調整が必要）従来の補聴器 - 専⾨家の不⾜・地域差（時間確保・調整も困難） ARスマートグラス内蔵型補聴器補聴器の所持率専⾨家介⼊なし 6. モチベーションの維持: ゲーミフィケーションの要素を取り⼊れたプログラムにより、モチベーションを⻑期間にわたって維持。 - 補聴器だとわかりにくいフォルム 15% - 快適な装⽤感（⽿内不快感なし） - ⾻伝導によるクリアな⾳質 - 会話内容のリアルタイムテキスト表⽰ - 危険⾳のディスプレイアラート機能増えた雑⾳に「脳を慣らす」訓練後会話で効果を感じるようになる専⾨家の外来経由で導⼊ 90 今後の展開・課題 % 我々の解決策︓補聴器の新たな価値創造難聴者サポートの得意なエンジニアとの連携新規聴覚リハビリの普及に向けたパートナーシップ - 補聴器を“⽼⼈の証”から“⽣活をアップデートするツール”へ変⾰する - 「使わない理由」を⼀つひとつ解消し、社会実装へつなげる。 - VR/AR技術を活⽤し、新しい聴覚リハビリ⼿法を確⽴し、常⽤率を⾼める。 - 補聴器エンジニア - 補聴器メーカー - VR/ARアプリエンジニア - メガネメーカー・デザイナー - ユーザーエクペリエンストデザイナー - VR・ARトレーニングの普及活動 - マーケティング ChatENT 茂⽊雅⾂群⾺⼤学⽿⿐咽喉科・頭頸部外科学〒371-8511 群⾺県前橋市昭和町3-39-22 m_motegi@gunma-u.ac.jp ⼸仲康史群⾺⼤学⼤学院理⼯学府電⼦情報部⾨〒376-8515 群⾺県桐⽣市天神町1-5-1 0277-30-1790 yuminaka@gunma-u.ac.jp VRゴーグル・ARスマートグラスの実機を体験できます︕ 雑⾳の⾳量を調整可能です。聞き取りの正答率も算出できます。⽯井琢真 t241d002@gunma-u.ac.jp ライフテックグランプリ2024 最優秀賞獲得