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【P-162(d2)】「学問のファン」の輪を広げるための学問の「推し」⽅ワークショップの提案
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学術研究活動は本来「何かわからないが面白い」と思う対象に対する探求から始まるはずだが,この感覚が忘れられて研究の作法や規範に無批判に便乗する活動になってしまうことも多い。この「何かわからないが面白い」という感覚を呼び起こす足がかりとして,この感覚は個人により大きく異なることを前提として,この感覚を身体的・感覚的に学びながら学術研究活動を「推す」場づくりを計画している。これを通して,学問を「推す」感覚を足がかりとして職業研究者以外に対して学術研究への関心を高めるほか,学問の「ファン」とその活動の多様性を広げ,学問の受け入れ方・生かし方の新たな可能性を模索したい。
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- 「学問のファン」の輪を広げるための 学問の「推し」方ワークショップの提案 鈴木�聡�SUZUKI�Satoshi�V./大阪経済法科大学�経営学部 ssv@svslab.jp https://lit.link/svslab 問い・背景・目的 職業研究者以外も巻き込み学術研究活動の裾野を広げるには,多様な「何かよくわから ないが面白い」感覚を起点に研究を愉しみ「推す」活動を推進することが大事では? 「何を」「どのように」盛り上げたいのか ✹「流れに任せる」思考と「違和感を見つける」思考 ✹学術研究に市民を巻き込む試み (たとえば小堀 (2022)) 「流れに任せる」思考 ✎この活動を行う人々を実践コミュニティ (Wenger ✹「何かよくわからない et al., 2002) として捉えた場合の課題 が面白い」と感じる流 研究の作法を身につけ れに任せる直感的・感 コミュニティのコーディ る形で,コミュニティ ネーター・職業研究者 情的・暗黙知的思考 への関わりを深める試 不定期にコミュニ ティに関わる人々 ごく稀にコミュニ ティに関わる人々 みが増加中の一方…… ✹各人それぞれの持つ 研究の「愉しみ」を 重視するには? ✹研究の作法に則る以 外の形で研究に関わ るような「ごく稀」 層を厚くするには? コミュニティの 外側の人々 →学術研究を「推す」活動の提案 「違和感を見つける」思考 ✹「流れに任せた」思考 を振り返り,理性・論 理・形式知を駆使し違 和感を見つける思考 これまでの取り組み 提案 ①アカデミックライティング学習支援 ✹「流れに任せる」思考に基づく文献読解 で問いの発見を促す (鈴木・鈴木, 2011) 「何かよくわからない面白さ」に基づき,研究の面白がり方を学 び研究を「推す」ためのワークショップ ✹働く人のための現代アートコレクションの会 (伊藤, 2021) を ヒントにして考える ✎現代アート作品の鑑賞と目利きのポイントを専門家に学ぶ ✎50000円程度の値の作品を購入し,鑑賞・投機の対象に ①「何かよくわからない面白さ」起点で研究の面白がり方を学ぶ ✹研究の面白がり方を専門家に学ぶ ✎「何かよくわからない面白さ」に基づいて,研究を面白がる 方法と研究の探し方を伝えられる専門家に講義を依頼 ✜分野に依存しない形で語れる専門家が理想的 ✜一風変わった視点を持つ学術系メディア関係者や,学術系 クラウドファンディング関係者など ②「面白い」対象を実際に探し,対象を「推し」てみる ✹研究テーマ・研究分野などを対象に,「何かよくわからない面 白さ」を各人なりの方法で表現する ✎言語に頼らない表現や新たな語・表現の模索を推奨 ✎表現の上手さに走り過ぎない工夫も必要 ✎特定の研究者を「推す」対象にするのは避ける方向で ✎職業研究者は自分の専門から離れた内容を「推す」試みを ②自分にとっての「面白さ」を 掘り下げる ✹Academic Barにおける「何 かよくわからない面白さ」の 掘り下げと議論の試み ✎「何かよくわからない面白さ」を個人 的に語ってフィードバックを得たのみ ✎「面白さ」の過程の共有が必要と認識 今後の課題・コラボレーションの募集 ✹参加する側にとってのモチベーションについて ✹研究の面白がり方を学ぶ意義と学べる可能性 ✎外発的動機づけ(「自分や社会の役に立つ」こと) ✎「推す」対象と面白がり方に多様性がある前提であ によらない動機を持ちうるか るが,そうした前提がどの程度妥当か ✹疑似科学との距離のとり方をどう伝えるか ✎その前提がある中での学びの過程を探ることも重要 ✎特定の研究者「推し」や「役に立つ」を避ける理由 ✎科学基礎論方面の議論や,ワークショップの場や面 ✎研究の基本的な作法の確認方法は伝えたい 白がり方を伝えられる方々の協力が必要
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