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P-153 実態から学ぶ実学教育の成果と課題
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実学教育の実践教育研究を実際に参観に参加している学生らと報告を行う。
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- 実態から学ぶ実学教育の成果と課題 小関慶太*1 安部彩華*2 関口寿和*2 三倉恵子*3 *1 八洲学園大学 生涯学習学部 准教授 *2 八洲学園大学 学生 *3 八洲学園大学 卒業生 実態からの学び 横浜少年鑑別所(2023.9) ◼ 通学不要の通信制大学であるが対面実施 ◼ 実施の背景には「実学から学ぶ」事を目的として、刑事法・更生保護を学んだ学 生を中心に刑事施設/児童福祉施設へ参観を行っている ◼ 参観後は、参観成果をアンケートにまとめて提出をしている 参観後の感想文からの分析 千葉刑務所(2024.2) ポジティブ ネガティブ 中立 横浜少年鑑別所 17.6% 16.5% 65.9% 千葉刑務所 10.4% 29.2% 60.4% 国立武蔵野学院 9.6% 29.6% 63.5% 横浜少年鑑別所 千葉刑務所 国立武蔵野学院 感情 横浜少年鑑別所 千葉刑務所 国立武蔵野学院 喜び 62.4% 36.1% 50% 怒り 26% 39.9% 32.8% 恐れ 51.7% 82.5% 78.7% 悲しみ 76.9% 63.2% 64.4% 好き 30.3% 28.3% 24.1% 松本少年刑務所(2024.9) 国立武蔵野学院(2024.7) 終審(決定)前の鑑別段階では、ポジティブの面と鑑別所に入るという悲 しみを感受性の高い学生が感じているように思われる。収容(刑罰執行/ 保護執行)の場合にネガティブな感想を持ちがちである。 このような気づきより実学教育の一定的な教育的効果(成果)は有ったと 解している。 今後の課題 教育的視点:参加方法の厳格化→特別研究(犯罪学Ⅰ)を履修して刑事施設法、刑 罰制度、少年保護制度を学んだ者を対象にし、参観後には特別研究(犯罪学Ⅱ)で 事後学習の場を作り、学びの社会還元、学生を発展的な学びに導く 学生の視点:施設の業務が多忙な中、参観を受け入れてもらっていることを忘れず、 感謝と敬意の心をもって、清く正しく学ぶ姿勢を徹底することが重要である 遊びに行くのではなく学びに行く場所/生涯学習としての学びの機会を大切にマ ナーを守り後輩も参加できる環境を先輩が作っていく/ルール化せず参観者が気持 ちよく参加できるように各々が自覚して行動をすることが求められてくる 八街少年院(2024.8) ※更生保護団体を引率して実施 論文 小関慶太「児童福祉分野の法学及び実学教育への予備的考察-国立武蔵野学院への見学を経て-」『八洲論叢(4)』(2024) 小関慶太・安部彩華・関口寿和・三倉恵子「実態を学ぶ実学教育としての施設参観-学生の視点を交えた成果と課題-」『リカレント論集 (5)』(2025)
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