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価値創造チャレンジ事業2021年度成果

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リバネスが関東経済産業局の委託事業で実施した、価値創造チャレンジ事業の2021年度成果報告冊子。12件の中堅中小企業とスタートアップの連携事例を掲載。

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  • 2021年度関東経済産業局委託事業 中堅・中小企業とスタートアップの 連携による価値創造チャレンジ事業 株式会社リバネス
  • 課題背景 ●中堅・中小企業を取り巻く産業や社会は、近年急速に進歩しているデジタル化やグリーン化による社会・産 業構造の変化や、新型コロナウィルスの影響も相まって、より一層変化が加速することが見込まれます。 ●これにより、各分野の産業構造や求められる製品・サービスの価値基準、ひいては世界規模でのサプライチェー ンの在り方にも影響を与えるなど、これまで以上に、不確実性が高まっています。 ●中堅・中小企業は、競争力の源泉といえる「高い技術力」を有していますが、外部環境の変化に対応しながら、 成長を維持・拡大していくには、自社リソースや既存のサプライチェーンのみで対応するには限界があるこ とも事実です。 中堅・中小企業の成長に寄与する新たな切り口 ● 中堅・中小企業が主体となり、イノベーションの手法として注目される「両利きの経営」の実践を通じて、 「既 存事業の成長」と、「価値創造(コア技術の応用範囲の拡張や中長期的な視点での市場創出等)」を、企業活 動の両輪として位置づけ、自己変革力を高めていくことが求められます。 ● そのため、分野や領域を超えて、これまで接点を持たない新たな組織との連携を戦略的に進め、新たな技術 開発や市場創出にチャレンジし、サプライチェーン上の新たなポジションの獲得を目指した行動が重要では ないでしょうか。
  • 解決に向けた方向性 ●「大手企業牽引のサプライチェーン」 「大手企業牽引のサプライチェーン」に加えて、成長意欲の高い中堅・中小企業(グローバルニッチトップ(GNT) 企業、地域未来牽引企業、サポイン企業等)が、イノベーション力を秘めた異分野・新領域の 企業、地域未来牽引企業、サポイン企業等) が、イノベーション力を秘めた異分野・新領域のスタートアッ スタートアッ プとのチャネルを開拓し、 プとのチャネルを開拓 し、バリューチェーンの構築を推進 バリューチェーンの構築を推進します。 します。 ●主 体的かつ持続的な価値創造活動によって、自己変革力を高め、将来的な成長力の源泉となることが期待されます。 大手企業牽引のサプライチェーン(既存の事業領域) 価値創造活動の活発化(既存の事業領域+新領域) 消費者ニーズは「安価・高品質」。企業は、コスト競争を通 じて、 市場の価値観は多様・複雑化し、社会的課題解決への意識 も向上。 利益の最大化を目指す。 企業は、個々のニーズに応える「価値」の創造を目指す。 規模の経済が優位性を持つ。 企業規模や資本力よりも、価値提案力や創造力が重要になる。 モノやサービスをデザインする大手企業が中小企業などを指揮して、 実現したい価値を共有する大手企業、中堅・中小企業とスタートアッ 長期・系列的な供給体制を構築。 プが、業種・地域・ Tier を越えて繋がる。 モノ・サービスの供給を通じた繋がり 実現したい価値を通じた繋がり 品質・コスト・納期の最適化 大手企業 大手企業 中小企業 中小企業 中小企業 利益の分配 中小企業 中小企業 価値創造 スタート アップ 地域未来 牽引企業 中小企業 (出所)未来投資会議構造改革徹底推進会合資料を基に当局作成 大手企業 中小企業 GNT 企業 価値 サポイン 企業 スタート アップ 中堅企業 スタート アップ 価値創造への 貢献に応じた 利益の享受
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携による価値創造チャレンジ事業 ●ス タートアップとの共創による新事業創出に果敢にチャレンジする中堅・中小企業を顕在化し、成長支援を実 施します。 ●G NT 企業、サポイン企業、地域未来牽引企業など、高い技術力を有する企業に対して、コア技術や成長ビジョン との親和性が見込まれるスタートアップとのマッチングを行い、事業創造に向けた連携プログラムを推進します。 地域の中堅・中小企業 GNT 企業 サポイン企業 共創 国内外のスタートアップ 新しい接点構築 共創対話 地域未来牽引企業 NEXT J-start up ものづくり日本大賞受賞企業 ミートアップ登壇企業 サプライチェーン上の主要企業 リバネス事業参画企業 技術とビジネスを橋渡しするエージェント機能 組織間のコミュニケーションをサポート、 ブリッジ機能を提供 中堅・中小企業 各経済産業局 自 治 体、支 援 機 関、金 融 機 関等 連携仮説の設定 1 理念と事業計画 A 共同事業イメージ構築(ゴール設定) 1 理念と事業計画 2 自社技術・強み B マイルストーン設計(目標と時期設定) 2 自社技術・強み 3 ビジネスプロセス C 小規模 PoC 設定(小さく、早く試す) 3 ビジネスプロセス スタートアップ 約1600社から 該当企業を選抜
  • 地域サポート機関の設置 ●中堅・中小企業の成長を加速する新たな手段として、スタートアップとの連携を通じた価値創造活動支援に 意欲的な自治体、産業支援機関、金融機関等の募集を行い、「地域サポート機関」として15機関が参画し、 地域一体となった推進体制を構築しました。 ●企業推薦からマッチング対話など、各プロセスを共に推進することを通じて、将来的な自立化を視野に、価 値創造支援活動に係るノウハウの横展開を図りました。さらに、他の経済産業局との連携強化により、全国 的な取組として波及していくことが期待されます。 茨城県 栃木県 東京東信用金庫 公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構 多摩信用金庫 横浜市 川崎市 株式会社きらぼし銀行 公益財団法人 日立地区産業支援センター 墨田区 しののめ信用金庫 公益財団法人 横浜企業経営支援財団 大田区 第四北越銀行 一般社団法人 佐久産業支援センター
  • 本事業の全体スキーム ●本年度は、昨年度に開発した関東経済産業局提供リストから抽出した中堅・中小企業へアプローチするスキームを発展させました。 具 体的には、地域の中堅・中小企業に詳しい「地域サポート機関」の目利きによる推薦を中心として、リバネス及び関東経済産業局のネッ トワーク上にあるスタートアップ連携に意欲的な企業と直接面談調整を行うことで、プロセスの効率化を図りました。 ●ヒアリングを通じて、連携が見込まれるスタートアップ候補との連携仮説を立てながら、スタートアップとの面談を行いました。 ●その結果、18件において、NDA や MOU 等を締結し、共同研究・開発、小規模 PoC 等の具体的連携に進み、うち外部公開の合意を得 た 12件について、本資料で紹介しています。 令和3年度の新たな取り組み 地域サポート機関からの支援 6自治体、5地銀、4産業支援機関からなる 地域サポート機関の目利きにより 2社面談へのステップが不要に 地域サポート機関推薦企業は、 の確率で議論まで進行 73% (22社) 30社 15の地域サポート機関 リバネス、関東経済産業局ネットワーク 地域サポート機関推薦企業は の確率で連携開始まで進行 36% (8件) 8社 ・地域テックプランター等で接点を持つリバネス推薦企業 1.8倍 前年比 3.8倍 2倍 前年比 前年比 ヒアリング スタートアップ 含めて議論 連携開始 外部発信 52社 45件 18件 12件 ・外部連携希望を把握している関経局推薦企業 2020年度ターゲットリスト 地域産業創出セミナー オンラインセミナー8回 のべ参加者 約700名 ターゲット リスト 89社 103社 2社 関東経済産業局提供リスト ・サポイン採択企業(700) ・地域未来牽引企業(257) ・GNT 企業(68)等 ・ものづくり日本大賞 (602) 約1600社 12社 14社 中堅企業側の課題解決につながる連携が12件、スタートアップ側の課題解決へつ ながる連携が3件、両者にとっての事業開拓になる連携が3件。中堅企業の事業開 発発展の傾向が顕著となりつつも、双方にとっての価値創造が進展。 連携パターン A 中堅企業のサポイン技術の事業化促進 B 中堅企業の既存事業の課題を、スタートアップの技術で解決 C 中堅企業の新商品開発を、スタートアップの技術で支援 D スタートアップの技術課題を、中堅企業の既存技術で解決 E スタートアップの技術応用案を、現場の課題を知る中堅企業と議論、小規模実証 件数 1 4 7 3 3
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 成光精密株式会社 × 株式会社3D Printing Corporation 3D プリンティング技術と既存製造業を調和させた、次世代のサプライチェーンの構築 ものづくりの現場では、高度な機能や種々の特性の実現のため、一筋縄では加工できないことが多くあります。 その際に鍵となるのが加工をサポートする「治具」の活用です。しかし、治具の設計には幅広い知識が求められ、 その製造にも時間がかかります。今回、3DPC の開発する「製造物の図面データから加工方法の検討や治具の 設計製造を実現するシステム」と成光精密の「広い製造の知見や加工技術」が連携することで、幅広い製造ニー ズに迅速・低コスト・ハイクオリティで応え得るワンストップサービスを開発しました。 成光精密株式会社 精密部品加工の 技術・経験を活かした、 「アイデア具現化ファクトリー」 株式会社3D Printing Corporation 3Dプリンティング/アディティブ・ マニュファクチャリング (付加製造) 業界のリーディングカンパニー 高度な製造のワンストップ サービス構築を目指し、連携検討 精密部品加工の 高速・高度化 部品の精密加工において、治具 作製はコスト・スピード・クオ リティの面で大きな差異を生み 出します。これらは職人の暗黙 知領域でもあり、システムとし 精密部品加工技術 地域 サポート 機関 3Dプリンティング技術 (ハードウェア、材料、 ソフトウェア、 周辺技術も含む) て簡便に使えれば、大きなイン パクトが期待できます。 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 中堅・中小企業 成光精密株式会社 住所:大阪府大阪市 設立:2001年9月 事業内容:産業用機械の設計および製作、精 密部品の製作・量産 各分野におけ る技術開発・研究開発 等 資本金:1,000万円 スタートアップ 株式会社3D Printing Corporation 住所:神奈川県横浜市 設立:2016年2月 事業内容:3D プリンティング コンサルティ ング 資本金:2億6699万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 八千代エンジニヤリング株式会社 × 超電導センサテクノロジー株式会社 最先端磁気センサ・システムを用いた、地質・地盤リスク可視化技術の開発 建設・土木分野の調査設計に携わる「八千代エンジニヤリング」は、超高感度磁気センサによる非破壊地盤探 査技術を保有する「超電導センサテクノロジー」と、最先端磁気センサ・システムを用いた地質・地盤リスク 可視化技術の開発を視野に、現場における共同実験 ※ を開始しました。 今後、多発する豪雨・土砂災害や、地 下空間へのインフラ整備において課題となる地質・地盤リスクを効率的かつ客観的に抽出することを目指して、 防災・減災、再生可能エネルギー分野、学術研究等・幅広い分野で柔軟に対応可能な技術開発にむけた共同実 験を進めて参ります。 ※フィールド提供:国土交通省 関東地方整備局 長野国道事務所 八千代エンジニヤリング株式会社 創業60年の 大手総合建設コンサルタント会社 超電導センサテクノロジー株式会社 超高感度なセンサを用いた新技術導入 “ 現場実証試験を開始 ” 最先端の磁気センサ・システムを活用し、 脱炭素・水素社会とSDGs 実現に貢献 革新的 地質調査手法の開発 各種インフラの計画・施工時に 課題となる地質・地盤リスクを、 効率的かつ客観的に抽出。軽量・ 小型なシステムで簡易に測定 が 可能かつ、振動・騒音を発せず 低草木の伐採も不要な、環境に 長年にわたる建設・土木分野における調査・解析実績 知見・ノウハウによるコンサルティングサービス 中堅・中小企業 八千代エンジニヤリング株式会社 超高感度なSQUID 磁気センサシステム 住所:東京都台東区 設立:1963年1月 事業内容:建設事業に関する計画、調査、測量、 設計、評価、施工、工事監理およ び技術協力 ほか 資本金:4億5,000万円 スタートアップ 超電導センサテクノロジー株式会社 優しく経済的な調査を実現します。 住所:神奈川県横浜市 設立:2020年7月 事業内容:高温超電導量子干渉素子の開発と それを利用したシステム開発 資本金:3,228万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 栃木精工株式会社 × インテリジェント・サーフェス株式会社 生体親和性バイオインターフェイスで、人に優しい次世代の医療機器開発 注射針を介して投与される希少薬液は、非常に高価かつ、液だれによる使用時のロスが医療機器業界共通の課 題となっています。そのため、刺通抵抗を低減するシリコーンオイル等の薬液によるコーティングや針管端面 への物理的処理が行われていますが、生体親和性や塗料量の均一性という観点で課題があります。今回、イン テリジェント・サーフェスの開発する「MPC ポリマー」を、栃木精工の「注射針製造技術」に活用することで、 医療機器市場における課題解決を進めていきます。 栃木精工株式会社 歯科用麻酔針の 国内シェア約5割を占める 医療機器メーカー インテリジェント・サーフェス株式会社 革新的生体親和性材料 「MPC ポリマー」 を開発する 東京大学発ベンチャー スタートアップ技術を活用した 新製品開発に向けた連携を開始 注射針端面及び端面 内部へのコーティング MPC ポリマーにより非物理的 処理且つシリコーンオイルフリー で針管 端面及び内部のコーティ ングがされることで、錆のリス 医療用注射針製造技術 地域 サポート 機関 栃木県 中堅・中小企業 栃木精工株式会社 (※) 生体親和性材料「MPC ポリマー」 ※リン脂質極性基を有するポリマー 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 住所:栃木県栃木市 設立:1948年5月 事業内容:医 療 機 器 の 製 造 及 び 製 造 販 売・ EOG 滅菌受託 資本金:1億円 クを抑え、注射針を介して投与 される希少薬液の液だれ防止注 射針が実現できます。 スタートアップ インテリジェント・サーフェス株式会社 住所:千葉県柏市 設立:2016年5月 事業内容:MPC ポリマーの製造・販売 資本金:8,954万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 ダイセイ株式会社 × 株式会社エイゾス 革新的 AIを活用した超仕上盤の条件設定の高速化・高度化 特に高い精度を求められるベアリングなどのパーツでは、一般の加工装置とは異なる「超仕上盤」での加工が 必要です。そのためには、砥石の種類をはじめ、数多くのパラメーターを逐次設定しなければなりません。現 状は高いスキルを持つ作業者が経験と試行錯誤から適切なパラメータを定めており、製造工程の律速の一つになっ ています。今回、従来の PDCA サイクルに AI の手法を取り入れた「革新的実験計画法」を活用することで、最 適パラメータ設計の高速化を検討します。加えて、より高付加価値の超仕上盤の開発を目指します。 ダイセイ株式会社 株式会社エイゾス 精密計測と精密加工の技術を駆使し、 自動車や軸受けメーカーの 品質向上に貢献 研究開発をはじめ、 あらゆる解析技術を 必要とする現場において、AI を用いた、 データの向上をサポート AI 活用による産業用装置 条件出しの高速化・高度化 超仕上盤の 条件設定の高速化 超仕上盤による高度な加工は、複数 の入力 ( 砥石種類、時間、回転数など) と複数の出力 ( 精度、コストなど ) がある「多入力多目的システム」で す。試行錯誤や経験に頼っている領 超仕上盤(表面粗さを短時間で高精度に仕上げる加工機) 中堅・中小企業 ダイセイ株式会社 域を AI を活用した「革新的実験計 革新的実験計画法 住所:大阪府池田市 設立:1957年10月 事業内容:精密測定機器製造販売・精密工作機 械製造販売・前各項に付帯する業務 資本金:9,000万円 画法」で高速・高付加価値化します。 スタートアップ 株式会社エイゾス 住所:茨城県つくば市 設立:2014年8月 事業内容:AI 解析プラットフォームの提供、 AI に関するコンサルティング 資本金:1,000万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 田中科学機器製作株式会社 × ボールウェーブ株式会社 革新的なケミカルセンシング技術 “ ボール SAWセンサ ” の資源の精製・輸送業界での活用検討 石油などの資源の精製や輸送を安全に行うためには高い信頼性を持つ測定技術が必要です。田中科学機器製作 はその領域で、130年以上に渡る実績を持つグローバルニッチトップ(GNT)企業です。日本発の技術で業界 の世界標準を自ら創出し・維持してきました。今回、ボールウェーブ社の持つ超微量物質のセンシング技術を 活用し、ガス中の微量不純物の迅速センシングによるインフラ管理技術の共同開発を目指します。加えて、技 術の標準化や石油近接の業界への提案検討していきます。 田中科学機器製作株式会社 石油類の低温性能試験器を GNT 迅速化・高精度化、 公定試験法化した ことによって高マーケットシェアを獲得 ボールウェーブ株式会社 革新的なケミカルセンシング技術 「ボール SAWセンサ」 により多様な ガス・気体を高速・高感度にセンシング GNT の知見を活かし、 スタートアップ技術の 高速社会実装を目指す ガス中の超微量不純物 検出システムの構築 各種ガスのより高度な利用を見据 えると、ごく微量の不純物の迅速 なセンシングが求められます。歴 史ある業界では、スタートアップ の 技 術 導 入 ハ ー ド ル は 高 い が、 石油試験器のグローバルニッチトップ 中堅・中小企業 田中科学機器製作株式会社 小型・高速・高感度な革新的ケミカルセンシング技術 住所:東京都足立区 設立:1892年5月 事業内容:石油・石油化学分野の品質管理、 工程管理用自動試験器、分析機器、 研究用機器の製造・販売など 資本金:3,000万円 GNT の標準化などの知見を活用し、 社会実装を試みます。 スタートアップ ボールウェーブ株式会社 住所:宮城県仙台市 設立:2015年 11月 事業内容:センサー開発・製造・販売事業 資本金:1億円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 株式会社アカネ × 株式会社ロータス・サーマル・ソリューション SiC のポテンシャルを引き出す、排熱ソリューションの開発・量産化の検討 自動運転、電気自動車等の高度化が求められており、その電源のコントロールに重要な SiC(シリコンカーバイド) など次世代パワー半導体素子の研究が急ピッチで進んでいます。しかし、狭いエリアで高温発熱する SiC は、う まく熱を逃がすことができないため、能力をフルに活用できないという課題があります。ロータス社は山口東京 理科大学とともに、ベイパーチャンバー(放熱促進部品)の内部にロータス金属による沸騰冷却促進体を用いて、 世界で唯一 SiC の実装に足る放熱特性を達成しました。今回、サポインで要素技術の確立を行った2社が連携す ることで、ビジネスレベルでの実証や量産化を目指します。 株式会社アカネ 独自の焼結技術を持つ、 自動車部品加工 「脱炭素社会」の鍵を握る、 パワー半導体実装のキーパーツを実現 株式会社ロータス・サーマル・ソリューション サポ イン ロータス型ポーラス金属を用いた 高性能ヒートシンクの製造・販売 サポイン事業活用 サポ イン サポイン事業活用 SiC 向け高熱流束 べイパーチャンバーの量産 SiC パワー半導体を実装させること により年間4000万 t - CO2の省エネ 効果に貢献できると言われています。 今回目指す、革新的な放熱部品は、 高い放熱性能を持つロータス金属 (多孔質構造の金属) レクトロニクス諸分野への大きな貢 べイパーチャンバーの量産接合技術 中堅・中小企業 株式会社アカネ 同分野のブレイクスルーになり、エ 献も期待されています。 住所:広島県 広島市 設立:2001年9月 事業内容:産業用機械の設計および製作、精 密部品の製作・量産 各分野におけ る技術開発・研究開発 等 資本金:1,000万円 スタートアップ 株式会社ロータス・サーマル・ソリューション 住所:大阪府大阪市 設立:2016年1月 事業内容:ロータス型ポーラス金属を用いた 高性能ヒートシンクの製造・販売 資本金:1億840万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 芝原工業株式会社 × 株式会社アールティ 板金加工業のスマートファクトリー化へ向けたインハウスエンジニアの育成 「職人技とロボットの融合」を掲げ、レーザーやロボット、AI、IoT などの最新技術を導入しDXに力を入れている 芝原工業。更なる発展のためには、会社の中長期計画やビジョンに沿って、現場に精通する社員自身が必要なIoT 検討などの提案が出てくるようにしたいという想いがあります。そこで、インハウスエンジニア育成の研修プログ ラムをもち、かつ人と共に働けるロボットを自社開発している株式会社アールティとの連携へ向けて、幹部向け研 修会を実施。今後は、研修プログラム導入によるインハウスエンジニア育成の仕組み構築を目指します。 芝原工業株式会社 職人技とロボットの融合による、 高精度な溶接・板金 株式会社アールティ 企業エンジニア育成研修のパイオニア。 食品工場向けロボット技術が、 「ICEF2021」 の Top10に選出 インハウスエンジニア育成へ向けた 社内研修会を実施 板金加工業のスマート ファクトリー化モデル構築 製造業の課題には現場の職人が最も 詳しいが、解決策を見出すためにIoT 等の新しい知識に触れる機会は不足 しがちです。そこで職人が基礎的な 職人技と最新設備のハイブリッドな技術 地域 サポート 機関 独自ロボット教材を使った企業向けエンジニア育成プログラム 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 中堅・中小企業 芝原工業株式会社 住所:静岡県磐田市 設立:1964年5月 事業内容:半導体製造装置、 電子部品実装装置、 工作機械装置向け精密溶接・精密 板金加工 資本金:1,000万円 スタートアップ 株式会社アールティ ロボティクスの知見を得ることで、現 場が主体的に解決策を考案、導入で きるよう社内人材育成を行います。 住所:東京都千代田区 設立:2005年9月 事業内容:ロボットおよび人工知能に関する 企画、開発、製造、販売、導入支援、 教育ならびに技術指導 資本金:1億円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 墨田加工株式会社 × 株式会社ジャパンモスファクトリー 理研発 “ 苔の大量培養 ” ベンチャーと製造業の連携による、世界の汚染・環境保全の社会実装の検討 「苔で地球環境を守る」を理念とするジャパンモスファクトリーは、世界で初めて苔の大量培養に成功しました。 苔は生育過程の中で、ある限定的な期間だけ胞子をつくり、胞子が発芽することで「原糸体」という状態になります。 同社は苔を原糸体の状態で培養することで通常の100倍以上の速度での培養を実現しました。さらにこの苔原糸 体には、重金属を回収する性質があることも発見しました。本技術を事業化し産業利用するためには培養槽のス ケールアップが必要不可欠です。そこで、高度なプラスチック加工技術を有する墨田加工との連携を開始しました。 墨田加工株式会社 株式会社ジャパンモスファクトリー 自動車、 航空機、 電子機器、医療機器など、 あらゆるプラスチック加工・成形を実現 環境改善素材として、苔の原糸体を 製造・加工する環境系の理研ベンチャー 実験用特注品を安価な 産業版に改良 世界初の苔の 産業培養槽の開発 研究室の中で実現した、世界初 の苔の培養槽はコスト度外視で 製作された特注品でした。しか し今回産業利用のための培養槽 の製作へ向けて、安価でかつ同 プラスチック部品の製造 性能の培養槽の開発に成功しま 苔原糸体の培養技術 した。 中堅・中小企業 墨田加工株式会社 住所:東京都葛飾区 設立:1946年2月 事業内容:多様なプラスチックの加工技術を総 合的にご提供する機械加工メーカー 資本金:4,000万円 スタートアップ 株式会社ジャパンモスファクトリー 住所:埼玉県和光市 設立:2019年4月 事業内容:植物素材の製造・加工 資本金:700万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 有限会社ヴィルゴビール × CRUST BREWING PRIVATE LIMITED 端材パンを地ビールブルワリーとの連携で、おいしくアップサイクル 食糧不足や食品ロス等、食領域の様々な社会課題を、イノベーションによって解決する「フードテック」が国 内外において注目されています。いま日本全国で流行りの地ビール(= クラフトビール)と、食品ロスの掛け 合わせで、まだ食べられるのに廃棄されてしまうような余剰食品を飲料製品などにアップサイクルし、社会に 新たなソリューションを提供する連携が実現しました。本連携により、社会にアップサイクルという考え方や、 手法の普及を進めます。 有限会社ヴィルゴビール CRUST BREWING PRIVATE LIMITED 若男女問わず、気軽に楽しく飲める爽やかで 軽やかな飲みやすいビールの製造を心がけた、 東京都墨田区発祥の地ビール醸造企業 端材パンなど食品ロスとなる余剰食品を 飲料製品などにアップサイクルする、 シンガポール発スタートアップ 地域のアップサイクルな 仕組みを目指してテスト醸造開始 地域循環型システムの モデルケースへ 地域での醸造設備などを持つ企 業や、食品ロスがで出る企業、 消費者に対して、循環型社会の 構築へ向けた関心と行動を引き 出せるフラッグシップ的な取り クラフトビール醸造技術・設備 地域 サポート 機関 中堅・中小企業 有限会社ヴィルゴビール 組みを目指します。 アップサイクル醸造レシピ 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 住所:東京都墨田区 設立:2000年9月 事業内容:酒類製造販売業、 飲食店経営、 惣菜・ 弁当・冷凍食品製造販売業 資本金:5,200万円 スタートアップ CRUST BREWING PRIVATE LIMITED 住所:Singapore 730824 設立:2019年4月 事業内容:食品ロスのアップサイクル技術開 発・提供 資本金:$15,000 SGD
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 株式会社有沢製作所 × 株式会社フューチャーアース研究所 カーボンニュートラルの実現に向けた樹脂素材アップサイクルの検討 現在、世界的にカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進む中、CO2排出と直接的な関係を有するプ ラスチック材料を扱う会社では、より積極的なアクションが求められています。そのような背景の中、株式会 社有沢製作所では、プラスチックからカーボンナノチューブ(CNT)を高効率で生成する株式会社フューチャー アース研究所と連携することで、自社の廃棄プラスチックから CNT を生成し、自社製品として活用できるよう な未来に向けた連携を開始しています。 株式会社有沢製作所 株式会社フューチャーアース研究所 エレクトロニクス関連材料の製造・販売を 行う企業。2030年度にカーボンニュート ラルの達成を目指すことを宣言 プラスチックからCNT への新しい変換技 術を開発。 「高速生産・大量生産・高品質」 技術を確立 機能性プラスチックの CNT 最適化手法を検討 自社製品で カーボンニュートラル貢献 自社製造ラインで発生するプラ スチック材料を用いて CNT を 効率的に製造する手法を検討す ることで、将来的な製品開発へ 「織る」 「塗る」 「形づくる」 を基盤とした樹脂配合技術、 製造・加工技術 地域 サポート 機関 中堅・中小企業 株式会社有沢製作所 プラスチックからのカーボンナノチューブ生成技術 の第一歩を進めていきます。 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 住所:新潟県上越市 設立:1949年7月 事業内容:エレクトロニクス関連材料などの 開発・製造・販売 資本金:76億2,363万円 スタートアップ 株式会社フューチャーアース研究所 住所:東京都国分寺市​​ 設立:2012年8月 事業内容:環境関連商材の販売・施工 資本金:700万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 サンプラスチック株式会社 × 株式会社フューチャーアース研究所 廃棄樹脂素材による導電性フィルム製造の検討 カーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みの中で、製造過程ででる端材のアップサイクルは広く取り組 まれています。しかしながら、コストの割に材料の価値は下がってしまうことが課題でした。このような中で、シュ リンクフィルムや静電気対策フィルムの製造に取り組むサンプラスチック株式会社は、プラスチックからカー ボンナノチューブ (CNT) を高効率で合成する技術を持つ株式会社フューチャーアース研究所と連携することで、 プラスチック端材を高付加価値な導電性フィルムへと変換する取り組みを開始しました。 サンプラスチック株式会社 シュリンクフィルムを中心に帯電 防止など高機能フィルムの開発・ 製造・加工を一貫して行うメーカー 株式会社フューチャーアース研究所 プラスチックからCNT への新しい変換技 術を開発。 「高速生産・大量生産・高品質」 技術を確立 プラスチック端材を CNT に変換し 導電性フィルム材料へ 廃プラスチック の高付加価値化 製造過程で発生する廃プラス チック材料を用いて CNT を効 率的に製造し、それを用いた導 電性フィルムを開発することで 導電性フィルム製造技術 地域 サポート 機関 栃木県 プラスチックからのカーボンナノチューブ生成技術 地域企業とのネットワークを駆使し両者連携の機会を創出 中堅・中小企業 サンプラスチック株式会社 住所:栃木県那須塩原市 設立:2014年3月 事業内容:シュリンクフィルム・静電気対策 フィルムの製造・加工・販売 等 資本金:1,000万円 自社内で完結しかつ高付加価値 化となるアップサイクルを実現 します。 スタートアップ 株式会社フューチャーアース研究所 住所:東京都国分寺市 設立:2012年8月 事業内容:環境関連商材の販売・施工 資本金:700万円
  • 中堅・中小企業とスタートアップの連携事例 ハードロック工業株式会社 × +Rソフト材料化学研究所(立命館大学) 線路・建築物など社会インフラの安全性向上へ向けた締め忘れ可視化技術の開発 新幹線の線路や東京スカイツリーなど、現在多くの社会インフラに活用されているハードロック工業のゆるみ 止めナット。これらのインフラのさらなる安全性向上においては、人為的なミスである「締め忘れ」という課 題が残されています。そこで、圧力によって色が変わる樹脂を研究する立命館大学のチーム「+R ソフト材料 化学研究所」とともに、「締め忘れ」を抑制すべく基盤技術の開発に取り組んでいます。 ハードロック工業株式会社 ゆるみ止めナットの トップメーカー ものづくり日本大賞(特別賞)受賞 ものづくり日本大賞 特別賞 +Rソフト材料化学研究所(立命館大学) 分子の集まり方を制御して 高い機能を創発させる研究で 多くの知見を有する 締め忘れ可視化技術の開発 社会インフラの 安全性向上 世界中のインフラ設備に用いられ ているねじ。ねじ締付け現場では 十分注意していても、見落としや 思い込みによる締め忘れが発生 し重大事故の要因にもなっていま す。ねじの締め忘れ抑制技術は、 ゆるみ止めナット技術 中堅・中小企業 ハードロック工業株式会社 力を見える化するエラストマー技術 住所:大阪府東大阪市 設立:1974年4月 事業内容:ゆるみ止めねじの開発製造販売、 技術特許 ライセンスビジネス 資本金:1,000万円 スタートアップ +Rソフト材料化学研究所(立命館大学) 安全性向上に大きく寄与します。 住所:滋賀県草津市 設立:法人化前 事業内容: 「力を見える化」する材料の創製、 高分子中における分子配向制御技 術、液晶性金錯体の開発など 資本金:-
  • 地域産業創出セミナーの開催実績 第1回(2021年6月24日) 第2回(2021年7月28日) 「板金加工企業が革新的設計技術の スタートアップと仕掛ける新規事業とは」 金属に弾性や変形といった機能を持たせた新製品、新 事業の開発に取り組み、金属加工の可能性を開拓して 「自動車用量産機器製造の中堅企業が、 スタートアップとの連携で異分野への進出を加速」 「外付け流水センサ (IoT) による、豚舎における元管の 不具合検知及び飲水量測定」の取り組みにおいて連携し、 いる事例について、連携に至った経緯や乗り越えた課 実際の栃木県内養豚場での実証実験などを行った事例 題、今後への期待など、トークセッションを実施。 について紹介。 横型 自動車部品の試作で培った技術を ものづくりに活用する企業 メタマテリアルの形状設計 Logo ソリューションスタートアップ ものづくり産業の 構造変革を行う企業 AI、IoT、ICT で養豚を アップデートするスタートアップ Asano Co., Ltd. 縦型 第3回(2021年8月27日) 第4回(2021年9月30日) 「材料系スタートアップの量産課題を中堅企業の技術で支援し、 電子機器の放熱性課題解決を牽引」 「水道インフラの中堅企業が、 ドローンスタートアップとの連携で点検を効率化」 量産へ向けた連携先を探索していた U-MAP に、 両社が手がけた「下水道管路の戦略的予防保全に向け セラミクスシートの生産技術を有する岡本硝子を た実践ツール」、国土交通省から第二回インフラメン 紹介し、両者連携の機会を創出した東京東信用金 テナンス大賞(特別賞)を受賞し、その後合弁会社設 庫も交えて、連携の経緯や要点を紹介。 立などに発展した取り組みについて、トークセッションを実施。 特殊ガラスで世界トップ シェアのメーカー 東京都墨田区に 本店を置く信用金庫 高熱伝導率セラミックス複合 材料を開発するスタートアップ 上下水道と環境の 総合建設コンサルタント 日本のドローン専業メーカー
  • 地域産業創出セミナーの開催実績 第5回(2021年10月28日) 第6回(2021年11月24日) 「培養肉スタートアップと、試作支援の浜野製作所が 持続可能な食産業を創造する」 「大型3Dプリンターが、 中堅企業の自動車部品製造を加速する」 細胞農業オープンイノベーションプラット 前田技研が ExtraBold へ出資をした経緯や、ス フォーム「CulNet コンソーシアム」に浜野製 タートアップに人材を派遣するという人材育成 作所が参画し、培養装置の試作開発などで連 への取り組みが、両社にとって大きな価値創出 携に至った経緯など、トークセッションを実施。 に繋がっている事例などを紹介。 企画の初期段階から ものづくりを伴走する町工場 細胞農業生産基盤技術をもって、 食文化を継承し創造する 第7回(2022年1月28日) 自動車メーカーの各種金型、 設計から保全までの 一貫体制をもつ中堅企業 3Dプリンティング技術から 超高速で大型製品製造を可能とする スタートアップ 番外編(2022年3月9日) 「デジタル技術による治具設計の半自動化が、 町工場のものづく りを加速させる」 「自治体、地銀、産業支援機関が、 スタートアップと中堅企業連携を加速する」 部品製造を行う上で重要でありながらも、匠 地域サポート機関が、外部連携への意欲や技術的な潜 の技術を要する治具設計から製造までの過程 在力を見極めながら、地域企業の推薦、マッチング対 を約1000倍の速度まで高速化させることに 話などに協力し、テクノロジースタートアップと中堅企 成功させた背景、驚異的なスピードで進んだ連携の要点を紹介。 業との連携創出にいかに寄与したのか、具体事例を元にトークセッションを実施。 ベンチャー、研究者と共に アイデアの具現化を 支支援する町工場 横浜経済の活性化と 地域社会の健全な発展 3Dプリンティングにて 次世代のサプライチェーンを 構築するスタートアップ 栃木県

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